こんにちは!やましなおの整骨院です😊
日本人の10人に1人。
約200万人が悩まされているという「社交不安障害(SAD)」
社交不安障害は「人前で恥ずかしい思いをしたくない!」という対人関係における強い不安が、日常生活に支障をきたす精神疾患のことです。
人前で話す時に緊張が生じる心の病には"アガリ症"が知られていますが
社交不安障害とアガリ症には一体どのような違いがあるのでしょうか?
そこで今回は、社交不安障害(SAD)の症状とその対処法について、わかりやすく解説いたいます。
社交不安障害で悩まれている方は決して少なくありませんから、症状と対処法を一緒に学んでおきましょう✨
社交不安障害(SAD)の症状
結論からいえばアガリ症と社交不安障害の大きな違いは、精神的な症状だけでなく身体にも影響がでるかどうか?という所です。
アガリ症に良くみられるような
●不安感や緊張感
●赤面症
●手足の震え
●口の渇き
●発汗
の症状に加えて
●動機
●めまい
●吐き気や胃のむかつき
などの身体症状が長く続けば社交不安障害の危険性もあるので、注意が必要でしょう。
社交不安障害の身体症状は、人前に立って何かを発表する時だけでなく
・面識のない人との会話
・大勢の人がいる場所での飲食
・書類にサインをする時
など様々なシーンで起こる恐れが考えられます。
最終的には学校や仕事に行けなくなったり、パニック障害やうつ病を併発してしまうかもしれません🤔
また、10代後半〜30代前半の比較的若い世代に発症が多いのも特徴です。
社交不安障害(SAD)の対処法
では、社交不安障害とはどのように向き合っていけば良いのでしょうか?
社交不安障害の対処法には
●薬物療法
●認知・行動療法
以上、二つの方法が考えられます。
薬物療法
社交不安障害の薬物療法としてよく用いられるのが『SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)』
いわゆる不安の改善を目的とした抗うつ剤です。
不安や恐怖を察知するのは、脳の「扁桃体(へんとうたい)」と呼ばれるアーモンド型の中枢神経。
社交不安障害の方は、人と対面した時にこの扁桃体が過剰に反応することがわかっています🧠
SSRIは、不安や恐怖感を高めてしまう受容体の働きを抑える効果があるとされており
社交不安障害の過剰反応に対しても比較的有効なのでしょう。
従来の抗うつ剤と比べて副作用が少ない!というのも、SSRIが第一選択薬として選ばれやすい理由のようですね💊
とわいえ、副作用が全くないわけではなく
●吐き気・嘔吐などの消化器症状
●眠気や頭痛などの神経系症状
●食欲不振や体重減少
が起こる恐れもあります。
また、長期間の服用後にいきなりSSRIを中止しても頭痛やめまい・全身の倦怠感が起こる危険性があるため
かかりつけのお医者さんと相談しながら、上手に薬を利用することが重要といえるでしょう🌿
認知・行動療法
認知・行動療法とは現在抱えている問題を具体的にして、考え方や行動を少しずつ変えていくことで社交不安障害の解消を目指す心理療法です。
つまり、自分自身や物事に対して悲観的・否定的に捉える認知のクセを修正し
どういった行動が適切かを考え、実行していくわけですね😌
認知・行動療法の流れとしては
●ストレスの把握と問題の整理
●現状と感情の整理
●思考が行動に及ぼす影響の把握
●現実に沿った見方に変える練習
●問題解決と人間関係の改善
といった感じで行われます。
認知・行動療法のメリットは、"心の在り方"そのものにアプローチする治療法ですから
社交不安障害の根本改善に期待ができるでしょう✨
ただし
・薬物療法のような即効性がない
・コストが高くなる
・保険適用されない疾患もある
・まだまだ専門機関が少ない
といったデメリットもあるので、気長な心構えが必要です。
様々な理由からなかなか医療機関に通院できない!という方は
セルフチェックで認知・行動療法に取り組んでみましょう!
1.ストレスを感じた出来事は何?
2.その時の感情の強さ(0〜100%で表す)
3.どんなネガティブな考えが頭に浮かんだ?
4.その考えに至った理由は?
5.4を否定する別の考え方は?
6.4と5から導き出される別の見解は?
7.最初からどれくらい感情が変化したか?
社交不安障害の原因となるストレスを紙に書き出し、しっかり向き合うことで
自分自身や生活習慣を見つめ直すキッカケを作れるかもしれません📝
また、薬物療法と併用することでより効果が期待できる!と言われていますから
薬物療法と認知・行動療法を組み合わせながら社交不安障害を克服しましょう。