YTOな"こころ"のブログ

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毎週17時更新!やましなおの整骨院の雑記ブログです('ω')

【意外と知らない日本の風習】『十三詣り』についてわかりやすく解説

十三詣りアイキャッチ

こんにちは!やましなおの整骨院です😊

 

旧暦でいう3月13日(現在では3月13日~5月13日が一般的)に、数え年で13歳の男女が寺社へお詣りへ行く『十三詣(まい)り』

近畿圏(特に京都)では、七五三より盛大に行われていたりする伝統的な習わしです✨

 

それでも、七五三ほど有名ではなく、関西に住んでいても「十三詣りを知らなかった」という方は、結構いらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、意外と知らない日本の風習『十三詣り』について、わかりやすく解説いたします😌

 

◯十三詣りを行う目的とは?

嵐山竹林

十三詣りは、七五三と同じように江戸時代中期から広まった比較的新しい文化。

13歳という心身ともに大きく成長する時期を、立派な大人になれるよう寺社で祈念してもらうのが目的です👏

 

「なぜ13歳に執(と)り行うのか?」というと、理由は2つあって

1つ目は、生まれて十二支がちょうど一周する節目年の厄払い。

2つ目は、奈良時代以降の成人式のような意味合い。

 

つまり、昔の日本では13歳になると、もう立派な大人の仲間入りだったわけですね。

十三詣りや七五三のように「奇数の年は、人生の変わり目である」と信じられてきたのです🤔

 

また、弘法大師(こうぼうだいし)で知られる"空海"が、13歳の頃に"虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)"を拝み、飛躍的に記憶力が向上した。

という伝承から、虚空蔵菩薩が安置されている寺社に、知恵を授かりに行く!といった意味合いもあります📚

十三詣りを行う理由として一番有名なのが、知恵のご利益のお話かもしれませんね。

 

虚空蔵菩薩とはどんな仏様?

虚空蔵菩薩

では、虚空蔵菩薩は一体どんな仏様なのでしょうか?

虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)は、菩薩の中で十三番目に生まれ、明けの明星(金星)の化身ともいわれる知恵の菩薩🪐

 

金星は一番輝く惑星ですから、宇宙のように広大な無限の知恵と慈悲(じひ)を持っています。

ですから、知識・記憶面で非常にご利益があるということですね🧐

 

ちなみに十三詣りで最も有名なのが「嵯峨(さが)の虚空蔵さん」として親しまれる京都嵐山の"法輪寺(ほうりんじ)"

幼くして皇位の座についた第56代天皇"清和天皇(せいわてんのう)"が、数え年13歳になった際、法輪寺で成人祈念をしたのが始まりだそう🌿

平安時代から長い歴史をたどる京都では、法輪寺の十三詣りを非常に重要視されているということですね。

 

◯十三詣りでは何をするの?

着物

十三詣りでは、半紙に自分の好きな漢字一文字を記入し、本堂に奉納することで、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)から知恵を授かることができます。

特に女の子は、大人の着物を肩上げして着れる日でもあり、楽しみな方も多いかもしれませんね😌

 

最後に寺社のお守りやお供えを頂いて、ここまで育ててくれた親に感謝の気持ちを述べます。

祈念を受けた後の注意点は、楼門や鳥居を出るまでは後ろを振り返ってはいけないということ⚠️

京都嵐山の法輪寺に関しては、渡月橋を渡り終えるまで後ろを振り返ってはいけないそう。

 

これは「後ろを振り返ってしまうと、せっかく本堂で頂いた知恵を返してしまう」という謂(いわ)れがあるからです🤔

後ろ髪を引かれたり、周囲の誘いには動じず、自分を貫いてほしいという想いが込められているのでしょうね。

 

十三詣りは、親への感謝の気持ちを忘れず、自分の意志で歩くための大事な一歩かもしれませんよ🍀

中学生になると、自分で考えて、自分で決断しなければならないことも少しずつ増えてきます。

数え年で13歳のお子さんがいらっしゃる方は、お近くの寺社で、十三詣りの祈念を受けてみてはいかがでしょうか✨

法輪寺

住所:〒616-0006

京都府京都市西京区嵐山虚空蔵山町

拝観時間:9:00〜17:00

ご祈祷料:5,000円~

駐車場:有(1,000円)