こんにちは!やましなおの整骨院です😊
近年、コロナ禍で欠かせなくなったマスクや長期的なスマートフォンの使用が影響で
顎(がく)関節症の患者数が、三年前より2割ほど増えたとして話題になっています。
顎関節症は、側頭筋(そくとうきん)や咬筋(こうきん)など
いわゆる口を動かしたり、食べ物を噛んだりする時に使う筋肉や関節に炎症が起きる障害のことですね。
✔顎(あご)の周辺が常に痛む
✔カクカク音が鳴る
✔食事中に顎が疲れやすい
✔大きく口が開けられない(指3本が入らない)
などの症状があれば、顎関節症が疑われるかもしれません。
これまで顎関節症の主な原因は、歯のかみ合わせの異常と言われてきましたが
なぜ、マスクやスマホが原因となってしまうのでしょうか?
そこで今回は、マスクやスマホによって起こる顎関節症の原因と予防法について、わかりやすく解説していきます。
顎関節症を放置してしまうと、めまいや偏頭痛・身体のシビレなど
他の部位にも症状が出てしまう恐れもありますから、ぜひ最後まで読んでみて下さいね😌
なぜマスクやスマホが原因となるのか?
なぜ本来、因果関係がなさそうに感じるマスクやスマホが原因で顎関節症が起こってしまうのでしょうか?
考えられる原因は以下の三つ
が挙げられます。
マスクによる圧迫感
どうやら長期間のマスク生活でこれまであまり影響がなかったマスクの圧迫感が、筋肉や関節の負担となっているようです。
特に口元が小さすぎるマスクや左右にズレやすいマスクを長期間着用されている方は
口元が圧迫されやすく、顎関節症の危険因子となるので注意しましょう。
無意識な噛みしめ癖
またマスク着用に対するストレスが無意識な噛みしめ癖に繋がってしまい、歯や顎へ負担をかけていることも原因の一つです。
本来、上下の歯の接触時間は一日多くても20分程度が一般的と言われています。
常に接触しているように感じる歯と歯の間には
通常、2ミリくらいの微妙な隙間が空いているわけですね。
逆に20分以上歯を噛みしめている自覚のある人は、少し注意が必要かもしれません。
猫背でのスマホ操作
どこでも使えて便利なスマートフォンは、気づかない内に下を向いて操作していることの多いデバイスの代表格です。
そして猫背の姿勢は、本来あるべき場所より頭が前に出てしまうため
無意識な噛みしめが起こりやすい状態でもあります😓
また、後ろに引いているはずの顎が前へ出てくるとそれが負担になり
顎関節症のリスクがグッと上がってしまうわけですね。
毎日2時間以上、スマホを使用する方は、特に注意が必要です。
顎関節症の予防法
では、日本人の2人に1人が経験すると言われる厄介な顎関節症。
とりわけ、マスクやスマホから起こりうる症状にはどのように対処していけば良いのでしょうか?
結論からいえば
以上の三つが予防法として挙げられますね。
歯を離す意識を心掛ける
前述したように無意識な噛みしめ癖のある方は、上下の歯を習慣的に接触させているため
顎の関節や筋肉へ知らず識らずの内に負担をかけています。
対処法としてマウスピースなどを使えば、歯や顎への負担は軽減できますが
根本的な解決策にはなりません🤔
噛みしめ癖を治すために何より大切なのは、歯を離す意識を心掛けることです。
睡眠中はなかなか難しいですが(笑)
・PCやスマホを触っている時に姿勢が悪くなっていないか?
・ストレスを感じた瞬間に歯を噛みしめていないか?
を習慣的に意識するようにしましょう。
普段良く目にする場所に「歯を離す」と書いた紙を貼っておくのも意識付けには有効ですよ✨
開口トレーニングを行う
顎関節症を予防するためには、口を開けるトレーニングを行うことも非常に重要といえます。
口を大きく開ける練習を行えば、顎の関節を正しい位置に戻せるからですね😌
また、開口トレーニングを習慣化することで
・関節の動きを良くする効果
・顎周辺の筋肉のストレッチ効果
に期待ができるでしょう。
といった感じで、無理のない(痛みの感じない)程度に開口トレーニングへ挑戦してみて下さい。
また、咬筋(こうきん)や側頭筋(そくとうきん)と呼ばれる顎周辺の筋肉が原因の場合は、その筋肉を緩めることで顎関節症を改善できます。
たまには顔や首周りのストレッチやマッサージも取り入れてみましょう🌿
顎に負担のかかる習慣を見直す
顎関節症を予防するためには、顎に負担のかかる生活習慣を見直すことも重要です。
前述の通り、上下の歯が接触しないように噛みしめ癖を改善するだけでなく
・頬杖(ほおずえ)をつかないようにする
・うつ伏せで寝ないようにする
など、日常生活でも顎に圧迫感を与えない工夫が必要かもしれませんね🤔
特にテレビを観てリラックスしている時やデスクワーク中は
「気が付かない間に頬杖をついていた!」という方も多いのではないでしょうか?
ぜひ今一度、日常生活でのクセを見直してみて下さい。
また、食べ物を噛む時などに強い痛みや異常を感じる場合は
我慢せずにかかりつけの歯医者さんに相談してみましょう🦷