こんにちは!やましなおの整骨院です😊
日本昔話の中でも、とりわけ強い力を持っていた武神"タケミカヅチ"。
色んなアニメやゲームでも強キャラとして登場するため、人気のキャラクターですよね✨
日本の国技"相撲"をはじめて取って、勝利したのもタケミカヅチだと言われており、相撲や格闘技の神様としても信仰を集めています。
そもそも昔話の登場人物は、みんな相当な力を持っているわけですが、なぜタケミカヅチが昔話最強の武神と言われているのでしょうか?
今回は「タケミカヅチがなぜ最強の武神だったのか」という疑問に迫っていきます😌
昔話の背景を知ることで、あなたもタケミカヅチのファンになるかも?(笑)
◯タケミカヅチはどんな神様?
タケミカヅチは、夫婦としてはじめて神を産み出した"イザナギ"と"イザナミ"によって誕生した雷・剣を司(つかさど)る武神です。
面白いのは、母親であるイザナミが、タケミカヅチの誕生する少し前に亡くなっているということ😳
"カグツチ"という火の神様を産んだ際に、ひどい火傷を負ってしまったのが原因なんですが...。
大事な妻を殺されたイザナギは、怒り狂って、なんと自分の息子であるカグツチを剣で切り倒してしまいます💦
この時、剣の根元についた血が岩に飛び散って、タケミカヅチは誕生した。
というのが、昔話の記述です🤔
上記のような昔話の展開は、いつも唐突でビックリしますね(笑)
しかし、古代人にとっての出産とは、常に命の危険と隣り合わせ。
母親もその子供も、生死の間をさまよっていたわけです😓
強くて勇ましいタケミカヅチの誕生は、命を繋ぐ希望のような存在であると同時に、恐怖心に打ち勝つ意志の表れだったのかもしれません。
◯無駄な争いをしなかった
昔話の日本国は、"オオクニヌシ"というとても頭の良い神様が統治していて、神も人間も分け隔(へだ)てのない世界だったそう。
天界の最高神"アマテラス"は、神と人間の区別がない無法地帯を危険視し、自分の息子に日本を統治させようと考えるのです😤
しかし、アマテラスの息子や刺客たちは、オオクニヌシの知略にハマり、寝返ってしまうのでした。
困ったアマテラスは、孫である"ニニギ"に日本の統治を託します。
そこで、剣の武神タケミカヅチを刺客として、日本に送り込むことにしました⚔️
オオクニヌシと相対(あいたい)したタケミカヅチは、剣を波に突き立てるとその上であぐらを組んで、国を差し出すよう要求したのです。
その威厳(いげん)に圧倒されたオオクニヌシは、二人の息子たちの了承を得ることを条件に国譲りを聞き入れました🙇♂️
タケミカヅチのすごい所は、武神として圧倒的に強い力を持っていながら、武力を使わずにオオクニヌシとの交渉に臨んだということです。
タケミカヅチほどの神様なら、力で制圧することもできたでしょうが、新たな争いを生む恐れもありますよね🤔
アマテラスの神勅(しんちょく)をしっかり伝え、相手を傷つけることなく、国譲りの交渉に成功。
タケミカヅチは、武力と知力を兼ね備えた神様だったわけですね✨
◯相手の土俵に立った
オオクニヌシとの交渉を終えた後、息子の一人である"コトシロヌシ"は「父が譲るというのであれば、私も譲ります」と国譲りの交渉を受け入れました。
しかし、もう一人の息子"タケミナカタ"は、「なぜ、国を譲らなければいけないのか!」と納得がいきません😡
大岩を片手で軽々持ち上げるくらい力自慢だったタケミナカタは、タケミカヅチに負ける気がしなかったのです。
タケミナカタが力自慢であることを知ったタケミカヅチは、相手の土俵である"力くらべ"での勝負を提案💡
自分の得意分野で勝負できると意気込んだタケミナカタは、タケミカヅチと組み合いになりました。
しかし、タケミカヅチの圧倒的な力の前に手も足も出ず、完敗🤕
タケミナカタも、国を譲ることを受け入れるのでした。
この二人の力くらべが、相撲のはじまりというわけですね🤓
タケミナカタが反発してきた時、タケミカヅチには、得意の剣で制圧することもできたはずです。
では、なぜそうしなかったのか?
それは、オオクニヌシの交渉と同様に、武力で国を統治することはできないと熟知していたからでしょう❗️
あえて相手の土俵に立つことで、圧倒的な力の差を見せつけたわけですね。
タケミカヅチが最強な武神であった理由は【忠義に厚く、圧倒的な力を持っているにも関わらず、武力に頼らない戦い方をした】からです🍀
実際、アマテラスが「わが子が国を治めます」と宣言してから、国譲りの交渉に至るまで10年以上の期間を費(つい)やしていますし(笑)
それを瞬時に成し遂げたのはタケミカヅチですから、昔話最強の神様と言われていることにも頷けますね😌