YTOな"こころ"のブログ

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毎週17時更新!やましなおの整骨院の雑記ブログです('ω')

【古来の風習】新生活で注意すべき方角「鬼門」と「裏鬼門」って何?

鬼門アイキャッチ

こんにちは!やましなおの整骨院です😊

 

行くと不吉な場所や苦手な事柄を表した「鬼門」

古くは奈良時代からの風習である鬼門思想は、現代でも非常に重要な役割をになっています✨

 

例えば、家やマンションを購入した時は、玄関や水場(風呂・トイレ)・キッチンを鬼門に設置しないように気をつけますし。

鬼門という言葉だけで考えても、日常会話でよく使ったりしますよね🤔

 

さらに鬼門から見て、反対の方角のことは裏鬼門と呼びます。

「この鬼門・裏鬼門が注意しなければならない方角!」ってことは何となくわかるけど...

 

具体的にはどの方向で、なぜ気をつけなければならないの?

と、疑問を抱かれている方も多いのではないでしょうか😌

 

そこで今回は、注意すべき方角である「鬼門」と「裏鬼門」について少しお話しようと思います。

新生活で新しい家やマンションを利用される場合は、ぜひ参考にしてみて下さいね✨

 

◯鬼門と裏鬼門って何?

上賀茂神社と川

鬼門は、中国から伝わった"鬼が入ってきて、悪さを働く方角のこと"で、モンゴル軍が攻めてくる方向が由来の一つとなっているそうです。

当時のモンゴルは、世界最強の軍隊といわれていましたからね⚔️

 

日本では、鬼門が北東・裏鬼門が南西と決められていますが...

実は、この鬼門・裏鬼門の方角は、中国には存在しない日本独自の考え方なんです😳

松と楼門

平安時代初期の日本は、原因不明の疫病が流行し、神の祟(たた)りだと恐れられていました。

そこで、平安時代に人気だった陰陽(おんみょう)道や五行思想が、鬼門と融合🤝

不吉な方角を決めて、祟り神を封じようとしたわけですね。

 

安倍晴明で有名な陰陽道は、今でこそ魔術や占いって感じですが、平安時代では、れっきとした学術でした。

ですから、陰陽師が不吉な方角を示せば、貴族は徹底的のその方角を避けたわけです(笑)

 

どうしても、不吉な方角へ行く時は、"方違(かたたが)え"といって良い方角で一泊してから目的地に向かうほど鬼門を恐れていたそう😅

 

◯鬼門・裏鬼門と十二支

十二支

「北とか南とか...鬼門・裏鬼門の方角が覚えにくい!」という方は、十二支を思い出すとわかりやすいですよ。

というのも、十二支は元々、時計やコンパスの役割を果たしていたからです🧭

  • 鬼門は北東なので2時~4時(ウシ・トラ)の方角
  • 裏鬼門は南西なので14時~16時(ヒツジ・サル)の方角

という感じで、当てはめられるわけですね。

 

"鬼門の方角はウシとトラ"ですから、"鬼はウシの角とトラ柄のパンツを履いた姿"をしています👹

そして、裏鬼門のサルから時計回りには、キジ(鳥)とイヌがいませんか?

 

つまり、鬼門と裏鬼門の方角は、桃太郎のお話の由来になっているんです🍑

桃太郎のような面白い由来があると、鬼門・裏鬼門の方角も覚えやすいですよね!

 

ちなみに、十二支を時計として使っていた名残りは、今でもあります😳

例えば、夜中2時のことを"丑三つ時🐮"と呼んだり

お昼12時は"正午🐴"、その前後を"午前・午後"と呼びますよね。

 

このように時刻・方角に十二支を当てはめると、言葉の由来がわかったりして面白いです🤣

他にも十二支には、色んな仕掛けがあるので、ぜひ探してみて下さいね。

 

平安京の鬼門封じ

平安神宮

桓武天皇を祀った平安神宮

特に鬼門封じを徹底していたのが、第50代天皇"桓武天皇(かんむてんのう)"時代の平安京

先程も少しお伝えしましたが、平安時代初期の日本は原因不明の疫病が流行り、大規模な災害に見舞われていました💦

 

桓武天皇は、とある事件の処罰として、実の弟を島流しにしてしまうのです。

無実を訴えていた弟は、その道中で自害😨

 

桓武天皇は、弟の怨霊が疫病や災害を引き起こしていると恐れました。

そこで当時の学術として信頼のあった、風水や陰陽道神道を組み合わせて、弟の祟りを鎮めようとしたのです🙏

日吉大社

平安京の鬼門を守る日吉大社

平安京の鬼門にあたる『日吉大社』の神の使いは、裏鬼門の干支であるサル🐒

そして、裏鬼門にあたる『松尾大社』の守護獣は、鬼門の干支であるトラ🐯

鬼門・裏鬼門の神の使いと守護獣は、対になっているわけですね。

 

しかも、日吉大社の東本宮と松尾大社本殿のご祭神は、山頂を司る"オオヤマクイ"という同じ神様⛩

さらに、宗像三女神と呼ばれる道案内の姉妹神である長女"タゴリヒメ"が日吉大社、三女"イチキシマヒメ"が松尾大社に祀られています。

松尾大社

平安京の裏鬼門を守る松尾大社

このように平安京の鬼門と裏鬼門にあたる神社には、徹底して繋がりを作り、鬼門封じの効果を高めようとしていました。

 

例えば

平安京の鬼門には、日吉大社貴船神社・加茂神社(上賀茂神社下鴨神社)

平安京の裏鬼門には、松尾大社石清水八幡宮

があり、この全ての神社には、初代天皇とその母親に関係のある神様が祀られているのです😳

 

つまり、桓武天皇は自分の祖先を鬼門・裏鬼門に祀り、平安京を守ってもらおうと考えていたのでしょう。

「正直ここまで恐れる必要ないでしょ(笑)」って思いますが、当時の日本は、それだけ命の危険と隣り合わせだったわけですね🤔

 

現在の場合、鬼門・裏鬼門をそこまで神経質に考える必要はないと思いますが(笑)

もし、玄関や水回りが鬼門にあった場合は、地元の神社で鬼門除けのお札を頂いて貼ると良いかもしれません🍀