YTOな"こころ"のブログ

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毎週17時更新!やましなおの整骨院の雑記ブログです('ω')

増加傾向にある皮膚病『アトピー性皮膚炎』の原因と対処法

アイキャッチ

こんにちは!やましなおの整骨院です😊

 

室内アレルゲンの増加や生活習慣の変化・精神的ストレスが原因となり

年々増加傾向にある病気の一つにアトピー性皮膚炎』があります。

 

アトピー性皮膚炎は、皮膚の湿疹(しっしん)が全身に発生する病気のこと😣

 

寛解(かんかい)しても体調によっては悪化に転じる厄介な皮膚病で

日常生活に支障をきたすほどの痒(かゆ)みに襲われる場合もあります。

 

患者数は50万人以上。

30年間で約2倍に増加しており、ストレス社会を生き抜く現代人にとって注意が必要な病気といえるでしょう💦

 

そこで今回は増加傾向にある皮膚病『アトピー性皮膚炎』の原因と対処法について、わかりやすく解説いたします。

 

かくゆう私も、幼少期からアトピー性皮膚炎に悩まされておりますが

様々な研究で、"痒(かゆ)み"の起こる仕組みは少しずつ解明されてきています🧐

 

ツライ痒みでお困りの方は、ぜひ一緒にアトピーの対処法を学んでいきましょう!

 

 

アトピー性皮膚炎の原因

アトピーの原因

アトピー性皮膚炎を発症する原因には

●室内アレルゲン

ダニやカビなど

●外的刺激

汗や乾燥・洗剤や化粧水の影響など

●生活習慣の変化

栄養バランスを欠いた食事・寝不足など

●精神的ストレス

過労・精神疾患

などが挙げられます。

 

しかし、アトピー性皮膚炎を発症(悪化)する原因は一つだけとは限りません。

なぜなら、アトピー性皮膚炎は「多因子性」の疾患だからです。

 

つまり、様々な要因が重なって増悪を繰り返す

そして、人によってその要因すらも異なるから厄介な病気なのです。

 

例えば、同じ洗剤を使っていても痒みが悪化する人と全く炎症が起こらない人がいるわけですね🤔

 

多因子性疾患であるということが、アトピー性皮膚炎が原因不明と言われている理由の一つかもしれません。

 

アトピー性皮膚炎の対処法

アトピーの対処法

では、厄介なアトピー性皮膚炎にはどのように対処していけば良いのでしょうか?

 

結論からいえば、アトピー性皮膚炎の対処法には

1.こまめな掃除と洗濯

アレルゲンの原因物質を取り除く

2.日用品の選別

自分の身体に合った商品を選び分ける

3.生活習慣の改善

規則正しい生活で免疫機能を高める

4.定期的な保湿を心掛ける

乾燥や肌のバリア機能の低下を防ぐ

以上の4つが挙げられます。

 

1.こまめな掃除と洗濯

掃除

アトピー性皮膚炎の対処法として、こまめな掃除や洗濯は非常に重要です。

 

ハウスダストの中にはアレルギーの原因物質であるダニがたくさん含まれています。

部屋のホコリを溜め込まないよう、3日に1回は掃除を行うのが理想ですね🧹

 

また、皮膚に存在する「グロボーサ」というカビは汗に溶けて体内に入り込むことで、痒みを発生させる元凶になるとも言われています。

 

さらに手指や皮膚など、身体の至る所に生息しているブドウ球菌によって

細菌感染を引き起こすリスクも考えなければなりません🦠

 

ですから肌着を頻繁に洗濯!

身体は清潔に保つことを心掛けましょう。

 

2.日用品の選別

石鹸

アトピー性皮膚炎を悪化させないためには、自分に合った日用品をしっかり選別することも大切です。

 

例えば

・天然の抗菌成分を使った洗剤

・天然の保湿成分の入った石鹸

・完全無添加の化粧水

など、できるだけ肌に優しい商品を選ぶようにしましょう。

 

ただ、前述でもお伝えしましたが自分に合う日用品の基準は人によって全く異なります🧼

いくら世間の評価が高い商品であっても、自分の肌に合わなければ使用を控えましょう。

 

3.生活習慣の改善

発酵食品

食生活や睡眠・精神的ストレスが大きな要因となるアトピー性皮膚炎は生活習慣を見直し、改善していくことも大切です。

 

最近の研究では腸内の悪玉菌が増えることで、アレルギー症状を引き起こす

または、悪化させるのではないか?という結果が報告されていました。

 

つまり、腸内環境を整えればアトピー性皮膚炎を内側から改善できるかもしれないのです。

 

発酵食品や野菜など、食物繊維を多く含む食材を中心に栄養バランスを考えた食生活を心掛けるようにしましょう🍽

 

また、寝不足や精神的ストレスを長期間受けていると"コルチゾール"というストレスホルモンが分泌されます。

 

コルチゾールによって交感神経が優位な状態が続くと、身体の水分が奪われて皮膚も乾燥しやすくなってしまうのです。

 

ぜひ、生活習慣を改善して身体の免疫機能を高めましょう!

 

4.定期的な保湿を心掛ける

保湿

アトピー性皮膚炎と上手く付き合う上で、最も重要なのが定期的な保湿を心掛けるということでしょう。

 

なぜ保湿が重要なのかというと、皮膚の炎症や乾燥で肌のバリア機能が壊れてしまうからです。

 

本来、健康な皮膚は細胞が何層にも重なっており

そのバリア機能によって水分の蒸発を防ぎ、細菌やアレルゲンから身を守ってくれています🛡

 

しかし、アトピー性皮膚炎でかきむしってしまった皮膚は細胞がめくれ上がり

水分は失われ、なおかつ細菌やアレルゲンが肌バリアを通過してしまうわけですね。

 

つまり、アトピー性皮膚炎にみられる乾燥や炎症

そして強いかゆみは、皮膚の間から侵入した細菌やアレルゲンの刺激によってもたらされるのです。

 

肌の保湿を心掛ければ

●皮膚のバリア機能のサポート

●水分の蒸発を防ぐ

●肌の潤いを補ってくれる

など多くのメリットがあり、細菌やアレルゲンの侵入を阻止してくれるでしょう。

 

また、保湿剤には

・刺激の少ないワセリンタイプ

・水分保持作用のあるヘパリン製剤

・肌の必須成分を配合した乳液タイプ

などの様々な種類がありますから、自分の身体に合ったものをチョイスするようにしましょう。

 

アトピー性皮膚炎の薬との付き合い方

薬の付き合い方

アトピー性皮膚炎の薬として、多くの医療機関で処方されるのがステロイド軟膏」ではないでしょうか。

 

ステロイド軟膏は、かゆみの元である炎症や患部の赤みを鎮める皮膚用薬です💊

 

身体を清潔にして保湿を心掛けたり、生活習慣の改善に取り組んでも

寝ている間など、無意識に患部をかきむしってしまう恐れもありますよね。

 

炎症の悪化サイクルは「かきむしる→皮膚の状態悪化→かゆみが増す→またかきむしる」ことによって起こりますから

まずはしっかり炎症を鎮めることも重要なのです。

 

一般的に怖い!というイメージが先行しがちなステロイドですが、上手に使用すれば決して怖い薬ではありません😌

 

アトピーの症状がヒドイ時は、かかりつけのお医者さんと相談しながらステロイド軟膏を利用していきましょう。

 

ちなみに直近の研究ではペリオスチンと呼ばれるタンパク質が

アトピー性皮膚炎を慢性化させる原因かもしれないということもわかっています

 

ペリオスチンは元々、人の遺伝子に組み込まれたタンパク質ですが

アトピー性皮膚炎の患者さんの体内では、過剰に作られている恐れがあるわけですね。

 

今回のマウス実験では、別の目的で開発された「CP4715」という薬を投与🧪

ペリオスチンの結合を防ぎ、かゆみの軽減にも繋がったそうです。

 

2018年にはアトピー性皮膚炎に対する10年ぶりの新薬として、炎症反応を抑え込む注射薬「デュピクセント」も登場しましたが

近い将来、アトピーの症状によって様々な治療薬を選択できる時代が来るかもしれませんね🌿